2026年2月になり、各地で早くもクマの目撃が相次いでいる。冬眠期にもかかわらず、26日までに石川・岩手・北海道・関東などで確認された。岩手・花巻市では13日、70代の男性が襲われ、けがをした。専門家は気温上昇などで冬眠明けが早まり、山の食料不足で人里に出没する可能性を指摘し、警戒を呼びかけている。
冬眠期なのになぜ…各地でクマの出没相次ぐ
2025年、各地に災害級の被害をもたらしたクマ。
2026年も2月に入り、再び出没が相次いでいる。

冬眠シーズンまっただ中の2月12日、石川県白山市では、ツキノワグマとみられる1頭のクマが雪山を歩く姿が目撃された。
撮影した自然保護センターによると、例年この地域でクマが目撃されるのは3月中旬からだといい、1カ月も早く姿を見せたという。

また2月13日には、岩手県花巻市でもクマが目撃され、その際、花火を使って追い払う作業中だった猟友会の70代の男性が襲われ、けがをした。
さらに、24日には、北海道根室市の春国岱にも出没。

午前8時ごろ、野鳥の撮影で来ていたカメラマンたちが湖の先で歩く一頭のクマを目撃した。
ホテルオーナー・川村秋男さん:黒いモノが動いているということで、急いでカメラを持ってきてみたらクマが歩いていました。この時期にしては珍しい。

野鳥撮影のために多くのカメラマンが集まる場所で、23日午後にもクマが目撃されたという。
こうした中で北海道では、ヒグマの捕獲数がすでに過去最多を記録。

2025年度の捕獲数は、最も多かった2023年度の1804頭を上回り、1月末時点で2013頭となっている。
一方、関東でも、栃木県足利市の河川敷で23日、クマの目撃が2件報告された。
専門家「異常な事態」「山にエサがなく人里に下りてくる可能性も」
なぜ、“冬眠シーズン”にも関わらずクマの目撃が早くも相次いでいるのだろうか。

岩手大学 農学部 山内 貴義 准教授:今の時期は、クマは冬眠している時期ですのでこの時期に熊を目撃するってこと自体、非常に珍しいこと。例年にはない異常な事態と感じている。冬眠明け自体は気温の上昇、雪解けとか結構左右すると言われているので、春が来るのが早くなると我々の想定よりも早くクマが目覚めてしまう。
また、山にはエサとなる木の実などがまだ育っていないことから、クマが食料を求め、人里に下りてくる可能性があるといい、注意が必要としている。
(「イット!2月26日放送より」)
