軽くて暖かいダウンジャケット。寒い時期は毎日のように愛用している人も多いだろう。ただ、気になるのは生地や縫い目から出てきた羽毛をどうすればいいのか。

もし、引き抜いている場合は注意してほしい。場合によっては、より抜けやすくなるリスクもあるのだ。

ダウン製品作りで有名な株式会社モンベルの広報・宝迫哲史さんに、“抜いてOKとNGな箇所”、抜けにくくするちょっとしたコツを聞いた。

ダウンとフェザーで対処法が変わる

実は、ほとんどの製品には“ダウン(羽毛)”と一緒に“フェザー(羽根)”が入っている。この種類によっても、抜けやすい箇所が変わるという。

一般的に、ダウンは“グース(ガチョウ)”や“ダック(アヒル)”といった、水鳥の羽根と羽根の間に生えている綿毛のこと。ふっくら膨らんで空気を含み体温を閉じ込める、“暖かさの源”だ。

ダウンには羽軸がない(提供:株式会社モンベル)
ダウンには羽軸がない(提供:株式会社モンベル)
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ただしダウンには羽軸がないために弾力性が低い。膨らみを維持しにくかったり、生地の中で偏りやすくなるという特徴もある。

一方、フェザーは水鳥の翼などに生えた羽根だ。ダウンに比べると保温性は劣るが、羽軸を持つため弾力性に優れている。

羽軸のあるフェザーは弾力性に優れる(画像はイメージ)
羽軸のあるフェザーは弾力性に優れる(画像はイメージ)

「ほとんどの製品でダウンとフェザーを混ぜているのは、これが理由の一つです。お互いの強みを活かして暖かさと膨らみを安定させています」

ちなみに、ダウンはフェザーに比べて採れる量が少なく高価なことが多い。そのため、ダウンの比率が高いと高品質と思われがちだが、各メーカーは暖かさや膨らみやすさなどのバランスを考えて割合を決めている。ダウンの比率だけでは、必ずしも高品質とは限らないことは知ってほしい。

「多くの製品はダウンやフェザーが抜けないよう、生地に加工をしていますが、着続けていればどうしても抜ける場合があります。ダウンは柔らかく“縫い目”から出てくる傾向がある一方、硬い軸があるフェザーは“生地”を突き破って出てくる傾向にあります。それぞれ対処法が異なるので注意しましょう」

縫い目から出たダウンは優しく抜き取る

まずダウンが出てきた場合の対処法だ。