石川県金沢市のご当地カレーと言えば、言わずと知れた「金沢カレー」どろっとした濃厚ルーが特長のカレーが、全国のカレー好きの胃袋を満たしてくれている…。その金沢カレーのルーツから派生した老舗が金沢市松村にあるのをご存知だろうか?それが、洋食店「てきさす」。開店から約50年、地元の人たちに愛され続けるこの店のカレーを求めて、石川テレビの食のキャンペーンHUBEAT(ハブイート)アンバサダーの彦摩呂さんが訪れた。
地元の人が愛してやまない「スタミナカレー」

「近所やったらやっぱり“てきさす”とか、てきさすならカレーですよね。」
街のインタビューで語った地元の男性は、「お家で食べられない感じの味もするし、具がいっぱい。久しぶりに行ったら美味しいんですけど、やっぱり混んでるじゃないですか」と語る。男性、愛しの一品は「てきさすのスタミナカレー」だという。「結構お肉乗ってて、スタミナ満点な感じがします」と笑顔で話す。

金沢市松村に店を構える洋食店「てきさす」は、11時のオープンと同時にお客さんが訪れる人気店だ。昼時には満席になることも多く、彦摩呂さんが訪れた時も、店内には活気があふれていた。
30種類の香辛料と野菜たっぷりの絶品カレー

「うわあ、もういいお店の雰囲気ですね。カレーのスパイスの香りがするんですけど」と店に入った彦摩呂さん。

出迎えてくれたのは、てきさすの店主である道上裕夫さんだ。今年で49年目を迎えるという。

道上さんは金沢カレーの源流と知られる「インデアンカレー」出身。22歳で独立して「てきさす」をオープンした。

野菜たっぷりで水はほとんど使わず、30種類以上の香辛料で作り上げるオリジナルカレーは、50年もの間、地域の人たちに親しまれている。

奥深い金沢カレーの味わいに彦摩呂さんも絶賛
「1から10まで全部みんなでこなして」と話す道上さん。店は道上さんご夫婦と看板娘のお2人で回していて、チームワークは抜群だ。店内では会話をほとんど交わさずとも息の合った連携を見せる姿が印象的だった。

お待ちかねのスタミナカレーが登場。

カレーライスの上に野菜入りの卵、そして味付きお肉が乗ったボリューム満点のカレーだ。
「まろやか。食べ進めるほどスパイスがふわっと香って、お肉もまた甘辛くておいしい!」と彦摩呂さん。

さらに彦摩呂さんは「さすが金沢カレーです。もう奥深くて、ちょっと黒っぽいんだけどその分、煮込んであるから本当に美味しいね」と絶賛した。

彦摩呂さんが、「金沢カレーって、10年か15年ぐらい前から全国的に人気が出てきましたけど、その前からずっと作り続けてきたんですよね?」と道上さんに尋ねると、道上さんは、「金沢カレーのインデアンで修行して、そこから一人でやろうと…」と答えていた。これに対し彦摩呂さんは、道上さんのような先駆者がいたからこそ、今の金沢カレー文化が発展したのだと語った。

てきさすの人気の秘密は味だけではない。メニューの豊富さとコスパの良さも魅力の一つだ。「カレーだけでも何種類もある」と彦摩呂さんも驚いていた。てきさすはカレーのほか、さまざまな洋食メニューがあり、コスパの良さも人気の一つだ。

常連客も太鼓判!てきさすの“カレー”の数々
この“てきさす”は石川テレビのすぐそばにあり、社員もよく訪れる店だという。彦摩呂さんが石川テレビの秋末アナウンサーに何を食べるか尋ねると、「ヤサ玉(野菜玉子)カレーを食べてください」と即答。「絶対ヤサ玉」と言い切る姿に「そんだけ美味しいんやったら一度食べてみようか」と興味を示した。

秋末アナウンサーは店のポイントカードも持っていた。「これ20枚でカレールーと交換いたします」と書かれたカードは19枚貯まっていた。

そこで、道上さんに「ヤサ玉カレーを食べてこいと言われたんですが」と尋ねると、道上さん、「最近はヤサ玉カレーピラフの方がよく出ます」と教えてくれた。

ヤサ玉カレーピラフは、バターで炊いたご飯に野菜を混ぜ合わせ、その上にたっぷりのカレー、そして野菜入りの卵を上からかぶせた一品。熱々の鉄板で提供されるカレーオムライスだ。

このヤサ玉カレーピラフ、鉄板の上にあるだけあって熱々だ!

彦摩呂さん「うっま!おいしいー!」と絶賛。さらに「このピラフが本当に美味しい。やっぱりこのカレーのルーがめちゃめちゃ美味しいから、全部のトッピングを上手に手つないでくれるんですよ」と彦摩呂さんは感激した様子。

これを「ルーの集団登校」と表現した彦摩呂さん。高学年の子が低学年の子の手をつないで登校するみたいに…、ルーがトッピングと手をつないでいると言うことのようだ…。

さらにもう一品。カレーの上にチーズ、ホワイトソース、トマトソースを乗せた石焼きカレーを注文。

グツグツと音を立てながら熱々の状態で運ばれてきた、石焼きカレー。「カレーのジャグジー風呂や」とここでも彦摩呂さん。古賀華梨アナウンサーが一口食べると…「トマトの部分がすごいフレッシュ。さっぱりした感じになりますね、カレーが。この焼き立ての感じがずっと続くのが石焼きだからいいですね」と満足げに話していた。

彦摩呂さんは「マスターの熟練された長年の技がぎゅっと、この味に入っていて最高でした」と総評。「石川のソウルフードやー、魂が揺さぶられます」と感動を表現した。

帰り際、秋末アナウンサーが集めているポイントカード。20枚目のポイントカードを彦摩呂さんが受け取り、カレールーと交換。

「これは私がもらっておきます」

(石川テレビ)
