島根県出雲市のJRの施設で、踏切事故を想定した対応訓練がJR西日本と一畑電車、それに消防や警察も参加して行われました。
出雲市にある後藤総合車両所の支所で行われた訓練には、JRと一畑電車、それに警察、消防などから約70人が参加しました。
訓練は、『出雲市内にあるJRと一畑電車が共有する踏切で軽乗用車が立往生し、列車と衝突した』という想定で行われ、はじめに事故発生の報告を受けたJRの指令担当が一畑電車の運行担当者に連絡、警察や消防に通報しました。
そして現場では、車内の状況を確認したあと、消防隊員がはしごをかけて車両に乗り込み、担架などを使って乗客を救出しました。
JR西日本松江管理駅・中島丈晴管理駅長:
「訓練は継続して行うことが大事だと思っております。全体的に迅速な対応ができて、良い訓練になったのではないかと思います」
JR西日本では以前、現場と運行管理担当者の間の情報共有が不十分で、事故現場で救急隊員が死傷する事故が発生したことから、こうした訓練を通じて関係機関との連携を強め、事故発生時に迅速に適切な対応が取れるよう備えたいとしています。