V・ファーレン長崎が愛媛FCを相手に4-0の完封勝利を収めた。この勝利により、チームは8年ぶりとなるJ1自動昇格へ向けて大きな一歩を踏み出した。

笠柳の投入が的中!「勝ち点3」ゲット

明治安田J2リーグ第36節、J3降格が決定している最下位の愛媛FCと対戦したV・ファーレン長崎。直近2試合は勝利がない中、J1に自動昇格できる2位以内をキープするため「勝ち点3」が絶対ほしい、重要な一戦となった。

愛媛との一戦
愛媛との一戦
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試合は開始早々から長崎ペースで進んだ。前半1分、コーナーキックのこぼれ球に反応した翁長が右足を一閃し、幸先良く先制点を挙げた。その後、8分にはマテウスが抜け出してシュートを放ったものの、ポストに阻まれた。

愛媛も27分にヘディングシュートがクロスバーに当たるなど、ピンチを作り出した場面もあったが、長崎は1点リードで前半を折り返した。

後半開始直後の1分、ペナルティエリア内で米田が倒され、PKを獲得。キッカーを務めたマテウスが冷静に決め、リードを2点に広げた。これはマテウスにとって3試合ぶり、今季18ゴール目となった。

その後、愛媛に押し込まれる時間帯が続いたが、GK後藤のファインセーブなどで得点を許さず、守備陣が粘り強く戦った。

V・ファーレンは後半34分、攻撃のアクセントを加えるために笠柳翼を投入。この采配が見事に的中した。終了間際の後半45分、関口のパスを受けた笠柳がDF2人を抜き去り、GKの股を抜くゴールで3-0とした。さらに、アディショナルタイムの50分にも笠柳が得点を重ね、4-0で試合を締めくくった。

次節はホームで水戸戦!高木監督「楽しみなゲーム」

2得点を挙げた笠柳は「自分が投入された意味というのは、やはりキープとかではなく、違いを見せるところだと思う。そういったところでうまく抜け出して、最後キーパーを冷静に見られて股下を取れたのが良かった」と語った。

高木琢也監督は「チーム力が今日はこういう結果に最後なったのかなと思っている」と選手たちの奮闘を讃えた。

V長崎は首位に「勝ち点1」差に詰め寄る
V長崎は首位に「勝ち点1」差に詰め寄る

この勝利により、V・ファーレン長崎は勝ち点3を積み上げ、2位をキープ。首位の水戸が大宮に敗れたため、勝ち点差は1に縮まった。千葉は引き分け、首位に勝利した大宮と勝ち点は並び、得失点差で大宮が3位に浮上。激戦J2の昇格争いは、ますます拍車がかかっている。

次節はホームで頂上決戦!
次節はホームで頂上決戦!

次戦は1週間空いた11月23日。V・ファーレン長崎はホームで首位の水戸との直接対決を迎える。高木監督は「この日のために準備をし、これまで準備してきたと思う。本当に楽しみなゲームだ」と、決戦に向けた意気込みを語った。

第37節の上位チームの対戦は、23日に「大宮(3位)VS徳島(5位)」、「大分(16位)VS千葉(4位)」。

V・ファーレン長崎の最終節は、29日にアウェーで徳島と対戦。あと2戦。2勝すれば文句なしにJ1昇格だ。V・ファーレン長崎はJ1自動昇格へ向けた正念場。ラストスパートが始まる。

(テレビ長崎)