社民党の福島党首は5日、新垣副党首が提出した離党届について、正式な手続きが取られていないとして、受理しない意向を表明した。
10月31日付で福島党首宛に離党届を郵送した社民党の新垣副党首は2日、会見を開き、離党届提出の理由を、党勢拡大をめぐる党本部との見解の相違だと明らかにした。
5日、国会内で常任幹事会を開き、対応を協議した後会見した福島氏は、「沖縄や基地の問題に関して一緒に戦ってきて、離党の記者会見は本当に残念だ」と述べたうえで、「離党したい方は所属する県連に離党届を出して説明しなければならない。その手続きは必要だ」と強調した。
社民党の党則では、離党届は党首ではなく所属する県連合に提出しなければならないということで、執行部は新垣氏の離党届を本人に返送する方針だ。
新垣氏が離党すれば社民党は衆院で唯一の議席を失い、党所属の国会議員は参院議員2人のみとなる見通しだが、福島氏は党首としての責任について「残念だとしか言いようがない」と述べるにとどめた。