アメリカでは、2026年の中間選挙の前哨戦となる2つの州の知事選挙が行われ、複数のメディアは、いずれの州も野党・民主党の候補が勝利確実と報じました。
トランプ政権に対する国民の厳しい評価が表れたことになります。
現在、共和党の知事が就任している南部バージニア州では、民主党のアビゲイル・スパンバーガー前下院議員が勝利しました。
バージニア州知事に女性が就任するのは初めてです。
スパンバーガー氏はこれまでにCIA=米中央情報局の職員なども経験し、経済に焦点を当て、トランプ政権の貿易政策などを批判していました。
東部ニュージャージー州では民主党下院議員のミッキー・シェリル氏が勝利しました。
シェリル氏は、元海軍パイロットや連邦検事などを経験し、住宅費や医療費の削減を訴えてきました。
アメリカメディアは今回の民主党候補の勝利について「国民がトランプ大統領によるMAGA(マガ=アメリカを再び偉大に)政策を拒絶していることのサインだ」などと報じていて、トランプ政権にとっては厳しい結果となりました。
一方、野党・民主党は2026年の中間選挙に向けて弾みをつけたかたちとなります。