仙台市ガス局の係長が、業務で扱うガスメーターを無断で持ち出し、自宅のメーターとすり替えることで、ガス料金の支払いを免れていたことが明らかになった。
仙台市ガス局はこの職員を懲戒免職処分とし、刑事告訴の検討も進めている。
懲戒免職となったのは、仙台市ガス局供給部導管管理課に所属する係長。
ガス局によると係長は2018年4月ごろから今年7月ごろまで、業務用に保管されていたガスメーターを無許可で持ち出し、自宅に設置された正規のガスメーターと繰り返し交換していた。
不正使用は主に冬場に集中。係長は、検針日前に正規のメーターに戻すことで発覚を免れていたという。
しかし今年8月、検針日のメーター戻しを失念したことから不正が発覚した。
係長が不正に使用したガス料金の総額は約110万円。仙台市はこれに遅延損害金を加えた約123万円を今年10月6日までに全額回収したという。
係長は聞き取りに対し、「生活費を抑えるためにしていた」と説明。
ガス局は「定期的な在庫管理ができておらず、メーターの持ち出しに気付かなかった」としており、警察への相談を開始、刑事告訴の可否も含め対応を検討中である。