「Live News days」では今週、「for the NEXT」を共通テーマに未来に向けたSDGs関連のニュースをお伝えします。
14日は視覚障害者の移動を支援する“白い杖”です。
視覚障害者が路面を確認するために使う白い杖。
トルコのスタートアップ企業「WeWALK」が新たに開発したのは、音声で道案内してくれる白い杖です。
杖が目的地に向けて進むべき方向や距離などを細かく教えてくれます。
これまで視覚障害者がスマートフォンで音声案内などを使う場合、白い杖とスマホで両手がふさがってしまい荷物が手から離れるなどの危険がありました。
この問題を解決するために開発されたのが、スマホと連動できる杖です。
駅やバス乗り場までの道案内や近くのカフェなどの検索も可能で、さらにスマホを取り出すことなく通話をすることもできます。
また、歩行中に危険を回避するための機能も。
上半身の高さにある障害物をセンサーが検知し、音で危険を知らせてくれます。
WeWALKは現在、英語やトルコ語など10以上の言語に対応していて、2026年には日本語版の発売を目指しています。
自らも視覚障害者であるWeWALK開発担当のガムゼ・ソフオール氏は「視覚障害者にとって、より平等、より活動的、より自立した生活を提供したいです。WeWALKは私に世界を変える機会を与えてくれます」と話しています。
視覚障害者が杖1本で自由に移動できる世界を目指し、挑戦は続きます。