猛暑をはじめとした近年の異常気象は秋の味覚にも異変を及ぼしています。
西条柿の主要産地、出雲市平田地区では春先の低温と夏の猛暑の影響で出荷量が例年と比べ半減する見込みです。

縦長の形と、柔らかくなめらかな食感が特徴の島根県特産・西条柿「こづち」。
主要産地の出雲市平田地区では、10月10日から出荷がスタート。
朝から選果作業が行われていました。

坂西美香アナウンサー:
「なめらかな食感で甘さも凝縮しています。ただ、今年は平田地区では例年以上に天候不順に悩まされて出荷量が半減してしまっているということです」

ここ平田地区では、96人の農家が西条柿を生産していますが、今年は春先の低温や霜の影響で花芽が枯れてしまい、多くの木で実がならず。さらに追い打ちをかけたのが夏の猛暑。実がなったとしても奇形になってしまうものも少なくないといいます。

そのため、JAは平田地区での出荷量は去年から半減。販売額にいたっては去年の3分の1に減少すると見込んでいます。
なんとか出荷にこぎつけた今シーズン、10日の出荷式は厳しい状況を打破するための決起集会の様相でした。

JAしまね・日高光弘代表理事副組合長:
「生産者のみなさまの栽培管理のご努力もあり、今年も糖度が高く美味しい西条柿ができていると伺っています。生産者、関係機関と一丸となって精一杯島根西条柿をPRし販売につなげてまいります。島根西条柿目標に向かってがんばろー!がんばろー!がんばろー!」

それでも味には自信をもっています。

島根西条柿取扱対策委員・平田柿部会 川瀬利治部会長:
「(生産者・柿は)耐えてここまで来たわけですから、消費者のみなさんにここまでの柿を育ててもらった、発送してもらったと思ってご賞味いただきたい」

異常気象の深刻な影響を受ける西条柿「こづち」。
島根県全体では今シーズン、平田地区の不作を石見地方でカバーしながら去年と比べると若干少ない出荷量、販売額を見込んでいます。

TSKさんいん中央テレビ
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