これから秋が深まるにつれ木々が色づく季節を迎えます。
しかし、夏の猛暑の影響で紅葉に異変が起きています。
順調に色づいてくれるのか関係者も気をもんでいます。
大山の南壁を望む絶景スポット鍵掛峠。
例年、10月中旬から中腹から続く木々が色づきはじめ、11月初旬に紅葉が見ごろを迎えますが…。
田淵木萌記者:
「青空と緑のコントラストが綺麗で、11月ごろになるとあたり一面紅葉になりますが、今年は猛暑の影響で、ある現象が起きているということです」
猛暑が紅葉に与えると影響とは…。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド・佐々木淳一さん:
「部分的に茶色くめくれあがったりしている、これが直射日光が当たって組織が破壊されて光合成ができなくなって傷んできて、めくれた状態がいわゆる『葉焼け』という症状です」
大山で登山ガイドをしている佐々木淳一さん。
葉が痛み、茶色くなる「葉焼け」という現象が一部で起きているといいます。
この「葉焼け」、全国の紅葉スポットで起きています。
京都・嵐山にある紅葉の名所では直射日光を長く浴びた葉が枯れてしまったうえ、今色づいている葉っぱも、これから迎える本格的な紅葉の時期には落ちてしまうといいます。
ただ、大山の場合はこれからの時期、朝晩の冷え込みが強いこともあり、佐々木さんは例年通り日中との寒暖差が大きくなれば影響は最小限に収まるのではないか、とみています。
実際に去年もシーズン前には「葉焼け」の影響が心配されましたが、全体の彩りを損なうものではなかったといいます。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド・佐々木淳一さん:
「鳥取県の一番彩りが強いところですので、マイカーでも登山でもそれぞれの秋を楽しんでいただければ」
日本気象協会によると大山の紅葉の見ごろは例年並みの11月2日ごろ。
思うように色づかなければ観光面で大きな影響があるだけに関係者は順調に紅葉が進むことを願っています。