朝焼けに染まる雲海。
小高い山が島のように浮かびます。
冷え込んだ朝に見られる幻想的な光景が広がり、山間に秋の深まりを告げています。
午前6時ごろ、標高約500メートルにある島根県美郷町・田之原展望台からの風景です。日の出直後の盆地に雲海が広がりました。
遠く中国山地の山並みを背景に現れた幻想的な風景。
朝日に照らされ、オレンジと白のグラデーションに染まりました。
10月10日は全国的にも珍しいとされる「両国おろし」も発生。
白い霧が広島県の三次市側から標高が低い美郷町側へ山を越えて滝のように流れ込む現象です。
10日朝の山陰地方は放射冷却が進んで冷え込み、最低気温は日南町茶屋で10.2℃、飯南町赤名で11.9℃、鳥取15.0℃など29の観測地点のうち22地点で今シーズン最も低くなりました。
美郷町によると本格的な雲海シーズンはもう少し先ということですが、冷え込んだ朝に見られる絶景は季節の歩みを確かに感じさせます。