沖縄との姉妹提携40周年を記念し沖縄を訪れているハワイ州知事が10日、玉城知事と面談し、さらなる友好関係の構築に向け交流を深めていくことを確認しました。

10日、県庁を訪れたのは、ハワイ州のジョシュ・グリーン知事をはじめ、県系人や議員など19人です。

一行は、沖縄とハワイの姉妹提携40周年を祝うために、9日来沖しました。

ジョシュ・グリーン知事:
沖縄にはとても親近感を持っています。沖縄にルーツを持っているデービッド・イゲ元知事など偉大な方がいました。私たちは家族のような存在でありたいとの思いで、今回多くの家族とともにお会いしに来ました

玉城知事はハワイとの信頼関係を大切にし、次の世代に繋いでいきたいと訪問を歓迎しました。

グリーン知事らは、11日、那覇市で開かれる記念式典に出席するほか、12日の那覇大綱曳にも参加するということです。

一方、県立図書館とハワイ州立図書館では、戦後80年の節目に合わせて、第二次大戦中のハワイをテーマにしたドキュメンタリー映画が上映されました。

「りムードバイフォース強制退去」は、ホノルル出身のライアン・カワモト監督が2023年に発表したドキュメンタリー映画で、沖縄では初めての上映となります。

1941年の真珠湾攻撃後、ハワイでは多くの日系人が人種差別にさらされ、住む場所を追われ強制収容されました。

映画では敵性外国人として迫害を受けた日系1世の苦悩や戦後、アメリカ政府などに謝罪と補償を求めた若い世代の闘いを描いています。

上映後のトークセッションでは、参加者が戦争に翻弄されたハワイの日系人の歴史と沖縄を重ね、こうした記録を受け継いでいく重要性を語り合いました。

ライアン・カワモト監督:
この映画を沖縄の観客に初めてお届けできることを心から感謝します。こうして交流すると、沖縄とハワイの間に共通点があることに気づきます

上映会を企画した県立図書館とハワイ州立図書館は、今後も資料の交換やイベントの共催などを積極的に行い、交流を深めたいとしています。

沖縄テレビ
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