越前漆器や越前打ち刃物など、丹南地域の地場産業の産地を訪れ、見て・触れて・体験できるイベントが10日、鯖江市などで開幕しました。過去最多となる122の工房が参加しています。
 
丹南地域に根付く伝統工芸の職人技や地場産業の魅力を多くの人に発信するイベント「RENEW」が10日から3日間の日程で始まりました。会場は鯖江市・越前市・越前町。越前漆器や越前和紙、越前打刃物など7つの地場産業の事業者が、普段は見られない工房を開放したり、自分が手掛けた商品を販売したりして伝統工芸の魅力を発信しています。
 
イベントを企画している一般社団法人SOEの新山直広副理事は「伝統工芸というと古いイメージもあるが、越前市、鯖江市の事業者は時代に合わせたものづくりをしている。その魅力を伝えるために10年前にスタートしたイベント。漆器や眼鏡の作られ方など、解像度の高い体験ができ、生活のまなざしが変わるなど、さまざまな学びがある」と話しています。
 
イベントは地元の職人やデザイナーが主催していて、今年は過去最多の122社が参加しています。
 
魅力の一つは伝統工芸の技術を気軽に体験できるワークショップです。こちらでは越前漆器の技術を使って木の板を赤外線の熱で曲げ、眼鏡やスマートフォンを置くスタンドを作ることができます。
 
体験した鯖江出身の人は「板が曲がるとは思っていなかったので楽しい。この辺りにおしゃれな伝統工芸のお店がたくさんあるけど、人がいっぱいいるわけじゃないから入りづらかった。イベントだと人がいるので行きやすい」と話します。
 
丹南地域7つの地場産業の魅力を発信するイベント「RENEW」は12日まで開かれていて、総合窓口は鯖江市の「うるしの里会館」と越前市の「旧山口ニット工場」に設けられています。

福井テレビ
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