愛媛県松山市で学習塾の旧「寺小屋グループ」を経営していた企業が、特別清算の開始の決定を裁判所から受けていたことが9日に分かりました。負債総額は不明で現在の「寺小屋グループ」は別の企業の子会社になっています。

特別清算の開始の決定を受けたのは、松山市東石井の学習塾経営「ハット」です。

東京商工リサーチ松山支店によりますと、「ハット」は前身の会社が1988年9月に設立。複数あった関連会社を合併吸収し、1998年3月に「寺小屋グループ」に社名を変更しました。営業エリアは愛媛県をはじめ香川県、徳島県、沖縄県に拡大し、ピークの時には教室が100を超える四国最大の学習塾に成長。年間の売上げは30億円台が続いていました。

しかし2003年以降は少子化に伴う競合の激化で収益は低調に。2020年2月期時点で11億円超の債務超過に陥り、この年に設立された現在の「寺小屋グループ」に主な事業を譲渡したあと、「ハット」に社名を変更。債務を移管して以降、実質的に休眠状態になり、今年1月31日の株主総会の決議で解散していました。

特別清算の開始の決定は松山地裁から9月17日に受けていて、負債総額は調査中としています。

現在の「寺小屋グループ」は、国内外で個別指導塾などを展開する「やる気スイッチグループホールディングス」の子会社になっています。

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テレビ愛媛
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