3日の福井は最高気温27.2度の夏日となり、蒸し暑くなりました。この一週間は夏日が続き例年より気温が高い傾向が続いています。季節が進まないことで、暮らしには“異変”が出ています。
長引く暑さによる“異変”がみられているのは、坂井市に本社を置く「黒川クリーニング社」です。野村和弘生産本部長は「正直、夏物が出て来ない状況が続いている」と話します。
秋へと衣替えが思うように進んでいないのです。
長年の経験では、最高気温が20度を下回る日が続くようになると、夏物が一気にクリーニングに出てくるといいます。
しかし、今年クリーニングに出された衣類を見せてもらうと「ポロシャツなど…夏物ですね…」。例年のこの時期に比べるとまだまだ量が少ないといいます。
そう話す野村本部長も「(衣替えは)まだしていないです」と話します。
街頭で衣替えについて聞くと―
「まだしていない。思ったより暑い」
「衣替えしてなくてよかった」
「子供の汗がびっしょり。長袖出したけど、きょうは暑くて…」
夏から秋の変わり目は、夏物と、これから出番のセーターやコートなど、秋冬物のクリーニングの需要が増える時期です。
野村本部長は「近年は冬物を着る前にクリーニングに出す人が増えていて、それが11月。夏物の片付けと重なって11月が大変忙しくなるのではないか」と話しています。
残暑による“異変”の秋を迎えています。