福岡・宗像市沖に突然、現れた巨大な魚影。その正体はなんと世界最大の魚、ジンベエザメだった。
海面に体長5メートルの巨大魚
2025年9月24日。深夜の宗像市沖で漁をしていた男性が偶然、撮影した映像。5メートルほどある巨大な魚が、海面をゆっくりと泳いでいる。

この魚の正体は、なんとジンベエザメ。撮影した男性によると、ジンベエザメは、船の周りを数分間、泳ぎ続けた後、その姿を海中に消したという。

ジンベエザメは、絶滅危惧種に指定されている世界最大の魚で、大きいものになると体長は13メートルを超える。世界中の暖かい海に生息している。

そんなジンベエザメがなぜ、福岡近海 に出現、目撃されたのか。専門家に聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

福岡市東区の水族館『マリンワールド海の中道』魚類課の折居巧さんは「珍しいということではないと思う」と話す。「過去にチョコチョコ、定置網の中に入りこんでしまったりとかで見かけられたりしている」というのだ。

さらに「もともと南の暖かい海で生活しているが、海流にのって対馬海峡を越えて日本海まで進んだりとか、逆に日本海から南に下ったりとか、そういった生活をしている」のだという。

地球の温暖化も関係している可能性も高い。
「人間を襲うことは、まずない」
また折居さんは「サメと名前が付いているので怖いイメージがあるかと思うが、全然、怖くなくて、食べる物もプランクトンを主食としている。人を咬むことは、まずない。基本的にはそっとしておいて欲しい」と話した。

福岡の海にも姿を見せる世界最大の魚、ジンベエザメ。もし見かけても冷静に対応してほしいという。
(テレビ西日本)