勝山市の酒造会社「一本義久保本店」では、この秋に収穫したばかりのコメを使った新酒の仕込みが始まり、甘い香りが立ち込めています。
  
新酒に使われるのは、奥越で栽培されたオリジナル品種の酒米「越の雫」。夏の記録的暑さを農家の努力で乗り越え、弾力のあるコメに仕上がりました。高騰する主食用米への生産切り替えにより酒米の収量が減少することも懸念されていましたが、こちらの酒蔵では仕込み用の酒米は確保できているということです。
    
蔵人たちが根気良く混ぜ合わせるタンクの中をのぞいてみると、溶けあう水と麹、そこに蒸し上がったばかりのコメが送られています。杜氏は「新米ができて、これからどんなお酒になるのかドキドキしながら作っている。(越の雫は)みずみずしい口中感、潤いのあるお酒に仕上がるので、ぜひ楽しんでほしい」と話します。
  
20日間かけて発酵が進むと、おいしい新酒が出来上がります。「初搾り」は10月23日で、県内約400の飲食店で味わえます。

福井テレビ
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