外出先などで遭遇する女性用トイレの大行列。時間のロスだけではなく、健康への影響も心配される。そんな中、福岡・北九州市に本社を置くトイレ業界最大手の企業が始めた秘策。女性用トイレの行列は解消するのか?その画期的な機能を取材した。
「仕事に間に合わないことも…」
街で女性にトイレの行列について尋ねた。「福岡の天神地下街。毎朝、仕事の前にトイレ行きたいけど並んでいて、仕事に間に合わないことが多い」(20代)、「めっちゃトイレしたいときに困ります」(10代)、「もうちょっとトイレを増やしたらみんなスムーズに行けるかなと思います」(10代)と誰もが困っているようすを隠さない。

長年、解消されない問題として見過ごされてきた女性用トイレの待ち時間。

これに対して政府も2025年7月、女性用トイレの利用環境の改善を図ろうと省庁の垣根を超えて議論を開始し、対策に乗り出している。
トイレ利用の利便性向上と負担軽減
そんな中、北九州市に本社を置く『TOTO』。トイレ業界最大手で陶器製の水栓トイレを最初に開発したメーカーだ。

その『TOTO』が、新たなシステムを開発。公共施設でトイレを利用する際の利便性向上と負担軽減を実現する新たなシステムを披露した。

「こちらを読み取って下さい」(『TOTO』沖田貴道さん)と差し出されたQRコードを利用者がスマートフォンで読み込むと、トイレの混雑状況を確認することができる。

トイレに設置されたセンサーにより利用状況がリアルタイムで表示される仕組みだ。試しに利用してみると、タイムラグがほとんどなく、混み合っているというマークが表示された。

このシステムにより利用者は施設内の空いているトイレをすぐに見つけることができ、女性を悩ませているトイレの行列の解消も期待されるのだという。

『TOTO』の沖田貴道さんは「このサービスをどんどん使って頂くことで、より多くの方々に公共トイレの快適性や使いやすさをお届けしていきたい」と話す。

女性用トイレの行列が解消される日はそう遠くないかもしれない。
(テレビ西日本)