鶴岡市長選挙が今月28日に告示される。
市政をどう前に進めていくのか、現職と新人2人による三つ巴の戦いとなる公算が大きくなっている。
鶴岡市長選挙に立候補を表明しているのは、3選を目指す現職の皆川治さん・50歳といずれも新人で元県議の佐藤聡さん57歳、会社役員の喜多恒介さん36歳の3人。
元農林水産省職員の皆川さんは2017年に「市民党」を掲げ初当選し現在2期目。今年6月の議会で立候補を表明した。
(無・現 皆川治さん)
「対話で作る市民の幸せ、この情熱と判断力を駆使して、鶴岡市発展のために働く政治を実現していく。そこに私は3期目全力で挑んで参ります」
皆川治さんは、市の総生産額を県内トップの成長率に押し上げたことや学校給食の無償化など実績を強調。「産業の強化」や「観光振興」を軸に女性や子育て世代に選ばれる街づくりを目指す。
今月14日の会合では参院選で支援した芳賀道也参議院議員も駆け付け、支援を呼びかけた。
(無所属・芳賀道也参議院議員)
「与党も野党もなく市民の幸せのために8年間働いてきた。今度は3期目さらにグレードアップして色々な事を故郷のためにやってくれるでしょう」
(無・現 皆川治さん)
「政策論争をしっかりすべきだと思う。誰が市民の幸せのために働くのか。対話の鶴岡市政で市民の幸せを作って参ります」
佐藤聡さんは鶴岡市議を3期、県議を2期途中まで務め前回の市長選に出馬。現職にわずか120票差で敗れ2回目の挑戦。
(無・新 佐藤聡さん)
「私が市長としてしっかり取り組んでいきたいのは、まずはじめに子育て支援少子化対策。ここ数年少子化が急激に進んでいる。鶴岡の持続可能性がこのままでは危ぶまれる状況でもある」
さらに「行財政の健全化」「ハラスメント撲滅」など、6つの重点政策を打ち出し
「女性や若者に選ばれるまちづくり」を掲げる。
前回の落選後も国政選挙などで自民候補と連動、訴えは着実に浸透してきている。
(自民党・加藤鮎子衆議院議員)
「地域をどうしたいという思いがあってそれを実現するために、やるべきことが明確にある人は色々な人に力を借りるべく働きかけをします」
(無・新 佐藤聡さん)
「みなさんと共に動き、共にこの街を変え、共に鶴岡の未来を作って参ります。子供たちの未来のために、ここに新しい鶴岡を作って参りましょう」
埼玉県出身の喜多恒介さんは今月11日に出馬を表明。東京大学を卒業後、慶応大学大学院を修了し、教育・福祉事業を行う企業の代表を務めている。
(無・新 喜多恒介さん)
「日本の中で最先端の探求学習、この鶴岡で公教育でそういった魅力のある教育実現できるようになったらどうでしょうか」
埼玉県出身で今年5月に鶴岡市に移住した喜多さん。
教育政策を軸に「公教育や医療の充実」「移住者への空き家の活用」などを掲げ、若者の移住やUターンを増やし少子化に歯止めをかけたいとしている。
(無・新 喜多恒介さん)
「この鶴岡に若さと豊かさと、そしてにぎわいを次世代に継承していける誇りある文化をどうぞよろしくお願いします」
喜多さんは議員とは連動せず、辻立ちや座談会などで市民と意見交換を行うなど、「草の根」で活動を展開している。
(無・新 喜多恒介さん)
「この鶴岡にはもっと日本中、世界中から多くの人が集まり、若さが集い、賑やかさが集い、豊かさが集っていく大きな希望を抱き、未来を作っていきたい」
鶴岡市長選は28日告示され、来月5日投開票。