県内のスーパーには去年産のコメに加え新米も並び始めているが、気になるのはその価格。今月8日からの1週間に全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格で4275円。前の週より120円高くなった。

1年前の去年9月には3114円だったが、今年5月には最高値の4285円をつけた。その後、随意契約の政府備蓄米の放出などもあり、一時値下がりしたが、先月以降、政府備蓄米の販売が減ったり、新米の流通が始まったことなどを背景に3週連続の値上がりとなった。新米と去年産のコメが店に一緒に並ぶ中、消費者はどちらを選んでいるのか。

山形市のスーパー、おーばん山形東店を訪れると、県産の「はえぬき」の新米が
ずらりと並んでいた。その価格を見ると税込で4622円。店によると、去年と比べ1000円ほど販売価格が上がっているということだ。


「(新米を)食べたいが手が伸びない。子どももいっぱい食べるのでいろいろ考えながら食べさせたいけど」
「今週孫が来るから新米を食べさせようと。今後は古米に戻るかもしれない」

と、4000円台後半の価格にちょっと手が出ない様子。
去年までは初めて入荷した新米は、その日のうちに売り切れることもあったが、今年は今月19日に入荷した60袋が、1週間経ってやっと売り切れた状況だという。
一方で、新米の高値を受け入れる声も…。


「(新米)買いますもちろん。以前にくらべ高いがしょうがない。あまり気にしなくなってきた」
「新米を待っていた買うつもり。きっと高いが生産者のことも考えないと」

こうした中、客が購入する商品にも少し変化が。5キロや10キロではなく、このところ売れ筋なのが2キロなど少ない量のコメ。店は「新米の価格が落ち着くまで、少ない量でつなぎ、様子見をしているのではないか」としている。今後はさらに新米が店に並ぶ量が増えるため、特に去年産のコメの価格が下がってくる見通し。

おーばん 山形東店・縄研史店長
「これから「つや姫」「雪若丸」の新米が出てくると古米の値段が下がり古米の方が動くと思う。お客様も同じ考えで値段をみながら必要最低限の量を買っている」

おーばん山形東店では「雪若丸」は今週末から「つや姫」は来月上旬から販売が始まる。

さくらんぼテレビ
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