民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野県信濃町の「牧野物産」が9月19日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。

牧野物産は1965年設立の土産品の卸業者で、観光地土産用の加工食品の卸売りを手がけ、2004年2月期の年間売上高は4億9100万円を計上していました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で観光需要が低迷して受注は低迷し、2025年2月期の年間売上高は1億円程度に落ち込んで収益も悪化していました。

過年度の不動産取得にともなう借入金の負担もあって資金繰りはひっ迫し、今年7月以降、前代表が行方不明となったことから、先行きの見通しが立たず事業の継続を断念したということです。

負債は調査中ですが、推定1億6000万円にのぼると見られています。

長野放送
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