関西電力は和歌山県御坊市にある御坊発電所の1号機と2号機を廃止すると発表しました。
御坊発電所は石油を燃料とする火力発電所で、1号機から3号機まで合わせた発電出力は180万キロワットです。きょう=26日、関西電力は御坊発電所の1号機を来年6月末、2号機を来月末までに廃止すると発表しました。
関西電力は御坊発電所が1984年の営業運転開始から40年を超えて設備が高経年化したことや、社会が脱炭素に向かう中で火力発電をめぐる事業環境が変化していることなどを廃止の理由に挙げています。
関西電力はことし7月末で兵庫県赤穂市の火力発電所の運転を停止していて、石油からLNG=液化天然ガスへと火力の燃料をシフトさせて二酸化炭素の排出を抑制する方向への転換を進めています。営業運転開始から40年となる3号機についても、廃止を含めて今後について検討しているということです
今回の1号機・2号機の廃止について和歌山県の宮崎知事は「関西電力の経営判断を尊重すべきだが、雇用を含めた地域経済への影響を懸念している。今後の地域活性化に向けて具体的にな取組を進めてもらえるように要望していく」とコメントしています。