9月25日も福島県内は秋らしい気候となった。まさに「実りの秋」の風景だが、25日稲刈りが行われたのは、これから本格化する「台風」と深く関係する場所。試験栽培が行われている「遊水地」とは?
実りの秋、コシヒカリの収穫が行われている。稲刈りが行われたのは、阿武隈川の上流、福島県矢吹町にある「遊水地」の予定地。「遊水地」は、川が増水した場合に低くしておいた堤防から川の水を溢れさせることで、市街地への水の流入を防ぐ機能を持つ。
6年前の東日本台風で、阿武隈川流域が甚大な被害を受けたことから矢吹町・鏡石町・玉川村の3つの自治体で整備が進む遊水地。この場所で営農ができるのかどうか、コメの収量や品質を確認するための試験栽培が行われている。
試験栽培をした玉川村の米農家・仁井田健さんは「今回これだけの遊水地で、土地や田んぼが消滅するということで、営農やっている人たちについては大変厳しい状況でありますので、(国も)考えていただければと思います」と話した。