福井鉄道のグループ会社・福鉄商事の役員が10年にわたって約7000万円を不正流用していた問題で、同社内で過去にも内部告発があったにもかかわらず、適切な対応が取られていなかったことが分かりました。
役員の不正流用をめぐっては、2021年にも複数の社員から内部告発がありましたが、事実関係の調査など適切な対応が取られませんでした。
またこの際、告発者の1人が特定され、意に沿わない異動を命じられて退職したことから、社内には不祥事を告発しづらい空気があったということです。
福鉄商事は、この当時に社長を務めていた現在の会長を解任するとともに、再発防止策として不祥事などを外部の弁護士などに相談できる体制を作っていくとしています。
