アメリカのルビオ国務長官はロシアのラブロフ外相と会談し、ウクライナ侵攻の終結に向けたロシアの対応を迫りました。

アメリカとロシアの外相会談は24日、国連総会が開かれているニューヨークで行われました。

アメリカ側の発表によりますと、会談でルビオ氏はラブロフ氏に対し、ウクライナ侵攻での殺りくをやめるよう求めるトランプ大統領の考えを伝えるとともに、戦闘の終結に向けたロシアの対応を迫りました。

これに対し、ロシア外務省は会談について「ラブロフ外相は戦争の根本原因を取り除くための努力をアメリカ側と協調して進める姿勢を示した」と発表しました。

その上で、戦闘終結後の「安全の保証」などを踏まえ「ウクライナやヨーロッパ各国による戦闘を長引かせる枠組みは受け入れられない」と主張しました。

停戦交渉が難航する中、トランプ大統領は23日、ゼレンスキー大統領との会談の後SNSで、「ウクライナは戦って勝利し全ての領土を奪還できる」などと投稿しました。

これまでの、ウクライナに一部領土の割譲を求める従来の立場を一転させ戦闘の継続を容認する考えを示しています。

アメリカとロシアの外相が顔を合わせるのは8月の首脳会談以来となりますが、和平交渉に向けた具体的な進展につながったかどうかは不透明です。

フジテレビ
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国際取材部
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