経営する岡山県里庄町のゲストハウスで、宿泊客の女性に薬物を飲ませ、性的暴行をしたなどとして準強制性交等の罪などに問われている男の裁判で、岡山地方裁判所は懲役26年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、岡山県里庄町のゲストハウス経営・武内俊晴被告(52)です。判決によりますと武内被告は、2019年8月から2022年6月にかけて、宿泊客の女性に睡眠作用のある薬物を酒に混ぜて飲ませ、睡眠状態に陥らせて性的暴行をしたほか、浴室の脱衣所に設置したカメラで女性の裸を撮影したものです。被害者は合わせて10人に上ります。
岡山地裁で開かれた判決公判で本村曉宏裁判長は、「被害者の尊厳を無視した悪質極まりない犯行。一人旅を楽しもうとする女性たちを次々に誘い込み、その毒牙にかけていく様は目を背けたくなるおぞましさである」としたうえで「黒い影に命令されて犯行に及んだなど荒唐無稽な弁解に終始していて、自らの責任と向き合うことすらしていない」などとし、懲役28年の求刑に対し、懲役26年の実刑判決を言い渡しました。