7月に亡くなった歌手で俳優の上條恒彦さんの「お別れの会」が、9月21日、ふるさとの長野県朝日村で開かれ、同級生や住民などが故人との別れを惜しみました。

祭壇でほほ笑む在りし日の上條恒彦さん。7月に老衰のため85歳で亡くなりました。

9月21日、出身地の朝日村で「お別れの会」が開かれ、訪れた人たちが白いカーネーションを手向け、手を合わせていました。

高校時代の同級生:
「体は大きくて、声はいい。声量はあのころからすごかった。人の気持ちをよくくみ取ってくれたり、一緒に歌を歌ったり、楽しい彼でした」

高校時代の後輩:
「優しいし、いばらない。みんなをまとめてくれる。すごく面倒を見てもらいました」

上條さんは1940年生まれ。松本県ヶ丘高校を卒業後、上京して1969年に歌手としてデビューしました。豊かな声量で「出発の歌」、「だれかが風の中で」などをヒットさせました。

1987年からは、自然の中で子育てをしたいと富士見町に居を構えながら、舞台やテレビドラマなどでも活躍してきました。

9月21日の「お別れの会」は、村民有志や村などでつくる実行委員会が主催しました。

中村前村長:
「すごいでしょこの人数。5000人」

訪れた人にアルバムを見せていたのは、上條さんと幼なじみで前の村長の中村武雄さん。1972年に村内で上條さんのコンサートを開いた際、村民の人口を上回る5000人もの観衆がつめかけたエピソードなどを紹介しました。

上條さんと幼なじみ・中村武雄前村長:
「彼の幅広い活躍は素晴らしい。彼としても安らかに眠っていただけると理解しているし、天からきょうのことを喜んで見ているんだろうなと思っています」

長野放送
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