クマによる人的被害や目撃が相次いでいる中、市町村長の判断で発砲が可能になる「緊急銃猟」が9月から始まりました。秋田県横手市で22日、研修会が開かれ、自治体の職員などが緊急銃猟を行うときの手順などを確認しました。
クマが市街地に出没した場合に市町村の判断で猟銃を使用できる改正鳥獣保護管理法の新たな制度「緊急銃猟」が9月から施行されました。
研修会は、緊急銃猟を行うときの条件や手順などを確認してもらおうと環境省が開いたもので、県内外の自治体の担当者など約100人が参加しました。
22日は横手市の中心市街地でクマ1頭が出没したという想定の訓練が行われ、参加した横手市の職員や警察などは付近を通行止めにしたり、住民に発砲の周知を行ったりして安全を確保したあと、クマを駆除する手順を確認しました。
横手市農林整備課・菅原淳課長代理:
「一カ所に居座るケースはないと思うが、事案が発生したときには緊急銃猟が一つの選択肢になり得ると認識した」
県は今後も各地で講習会を行い、緊急銃猟についての周知を図ることにしています。