災害が起きて電気、ガス、水道が止まってしまったら、心配になるのが食事の用意だ。

被災時は使える水の量が制限されたり、冷蔵庫の食材が腐ってしまったりと、調理や食材の管理が大きな問題になるはず。

しかし、カセットコンロ(コンロ)とカセットボンベ(ボンベ)を使えば、食材を効率的に使いながら、栄養を摂取しやすくなるという。

一般社団法人「日本ガス石油機器工業会」の岡本務さんに、被災時に適した調理法を聞いた。

被災時に「湯煎調理」がお勧めな理由

岡本さんによると、被災時に重要となるのが水の節約だ。飲料用としてのほか、生活用としても使うので“生命線”と言ってもいい。

水を節約しながら温かい料理が作れる「耐熱ポリ袋を使った湯煎調理」(提供:日本ガス石油機器工業会)
水を節約しながら温かい料理が作れる「耐熱ポリ袋を使った湯煎調理」(提供:日本ガス石油機器工業会)
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そこで知っておきたいのが、調理用の “耐熱ポリ袋”を使った湯煎調理。水を節約しつつ、手元にある食材を有効活用できるという。

「湯煎調理ならお湯を沸かせば、温かい料理が作れます。大人用と子供用など、複数をまとめて調理できるのも利点です。調理時に使用したお湯が繰り返し使える上、洗いものが格段に減るので、かなりの水を節約できます」

調理の手順は大きく5ステップ

耐熱ポリ袋を使った湯煎調理をしたいなら、どのような流れになるのか。