あらゆる情報と金融商品があふれる現代。30~40代に最適な資産形成の選択肢は?経済評論家・マネーコンサルタントの頼藤太希さんが解説する。
文=頼藤太希 図版=(株)Money&You
投資で得られた利益(売却益・配当金・分配金)にかかる20.315%の税金を一生涯ゼロにできるNISA。
今回は、NISAを5年・10年・20年積み立てたらいくらに増えるのか、利回り別・積立金額別のシミュレーション結果をご紹介します。
NISAをさらっと復習
NISAの概要と主なメリットをご紹介します。

NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠があり、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円まで投資ができます。両投資枠は併用が可能なので、合計で年間360万円投資が可能。ただし、一人あたり生涯投資枠が設定され、1800万円までとなります。
NISAのメリットは主に5つあります。
【メリット1】一生涯にわたって運用益が非課税
投資で得られた運用益・配当金・分配金に対して一生涯税金がかかりません。仮に1000万円の利益が出た場合、課税口座では約200万円の税金がかかりますが、NISAはゼロです。
【メリット2】「つみたて投資枠」は商品が絞り込まれていて選びやすい
日本で購入可能な投資信託は約6000本に対し、つみたて投資枠で投資できる商品は、国の基準を満たした、長期の運用でお金を増やせると見込まれる投資信託・ETF(上場投資信託)で、2025年12月24日時点で347本に絞られています。
【メリット3】「つみたて投資枠」は少額から投資でき、投資タイミングの判断が不要
つみたて投資枠でできる投資は積立投資のみ。一度設定すれば、指定した日に、指定された金額が自動的に引き落とされ、商品を購入します。買い付ける手間も、投資のタイミングを判断することも不要なのでカンタンに投資ができます。ネット証券を活用すれば100円から積立投資がスタートできます。
【メリット4】「成長投資枠」では個別株やREITなど自由度の高い投資ができる
成長投資枠では、上場株式やREIT(不動産投資信託)はもちろん、投資信託も約2000本と幅広い商品に投資できます。一括投資も可能ですので、投資資金に余裕のある方や中上級者の方にも利用しやすい制度です。
【メリット5】いつでも資産を引き出せ、翌年枠が復活
NISAの資産はいつでも引き出せます。住宅購入資金・教育資金・余暇資金・老後資金などで幅広いライフイベントのために引き出して使うことができます。
2027年以降、対象年齢が0歳からに
12月26日に閣議決定された「令和8年度税制改正大綱」に、2027年以降、NISAのつみたて投資枠の対象年齢が0歳まで拡充されることが記載されています。
