愛媛県松山市の自宅マンションで、男性がヘリウムガスを使って窒息死させられた事件の初公判が松山地裁で22日に開かれました。この裁判で、ヘリウムガスは男性が自殺を考えて購入し、嘱託殺人の罪に問われている妻は犯行後に自殺を図っていたことが明らかにされました。検察は妻に拘禁刑3年を求刑しました。
嘱託殺人の罪に問われているのは、松山市岩崎町に住む無職・織田由佳被告(39)です。
起訴状などによりますと織田被告は自宅マンションで今年6月、夫の知典さん(35)から頼まれて知典さんの頭にナイロン袋を被せ、ヘリウムガスを充満させて窒息させ、殺害した罪に問われています。
初公判で織田被告は起訴内容を認めました。
検察は知典さんが体調を崩して自殺を考え、ヘリウムガスボンベなどをネットで購入したこと、織田被告自身も犯行後に自殺を図っていたことなどを明らかにし、「人命を軽視した短絡的な犯行」として拘禁刑3年を求刑しました。
弁護側は織田被告がうつ病を患っていたことや自殺を図ったこと、夫が道具を用意していたことなどを挙げ、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は10月30日に言い渡されます。
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