中国の董軍(とうぐん)国防相は北京で行われている安全保障の国際会議で、台湾統一の問題を巡り、「外部のいかなる武力干渉も打ち砕く」などと強調しアメリカを牽制しました。
董国防相は18日、中国が主催する安全保障に関する国際会議「香山(こうざん)フォーラム」の開会式で演説しました。
この中で、董国防相は、武力行使を排除していない台湾統一の問題について、「独立は決して許さない。外部のいかなる武力干渉も打ち砕く準備がある」などと述べ、台湾への武器売却を続けるアメリカを牽制しました。
また、董国防相は「真の多国間主義を実践し、国際的な問題は皆で協議して解決し、共生共栄を図ることがこれからの世界のあるべき姿だ」と述べ、「力による平和」を掲げるトランプ政権を暗に牽制しました。
「香山フォーラム」は19日まで開かれ、中国国営メディアによりますと100余りの国や地域、国際機関からおよそ1800人の関係者が参加します。