盗んだものと知りながら持ち込まれた金属を買い取ったとして、福井県警は18日、坂井市の金属買取業者に強制捜査を行い、この会社の経営者で中国人の男女2人を逮捕しました。
西健介記者：
「坂井市の金属買取業者に警察車両が続々と入っていきます」
強制捜査が行われたのは、坂井市坂井町下関の金属買い取り業者「松尾産業」です。
警察は、盗品の金属を買い取ったとして▼盗品等有償譲受け▼犯罪収益等収受の疑いで、いずれも中国籍の松尾産業の経営者・松尾汐夏ことユ・チョウソウ容疑者（36）と、従業員のワン・レエン容疑者（31）を逮捕し、伝票などを押収しました。
この事件の発端は、ベトナム人による窃盗事件です。2023年7月頃から2025年3月頃にかけて、ベトナム人の30代の男2人が福井、石川、富山の3県で解体工事現場などに侵入し銅線や真ちゅうなどの盗みを繰り返したとして逮捕・起訴されています。
ユ容疑者者らは、このうちの1人から持ち込まれた真ちゅう163キロを、盗品と知りながら買い取った疑いが持たれています。
調べによりますと、ベトナム人の2人から買い取った回数と金額は少なくとも100回、2000万円以上とみられます。
警察はユ容疑者らがほかの外国人犯罪グループからも常習的に窃盗品を買い取っていた可能性があるとみて調べを進めています。
