気象庁は、11日午後2時45分、東京都心部を流れる目黒川に「氾濫危険情報」を出した。
気象庁は流域の住民に対して、建物の二階に避難するなど、浸水に警戒するよう呼びかけている。特に、地下施設は水が流れ込むおそれがあり、十分警戒してほしいとしている。
<水位>目黒川の各水位観測所の実況水位(11日14時34分)と予測水位(11日15時30分までの最大値) は次のとおり。
青葉台水位観測所[目黒区]
氾濫危険水位2.78(A.P.10.05)m 氾濫発生水位4.67(A.P.11.94)m
実況 2.80(A.P.10.07)m 氾濫発生水位まで あと1.87m
予想 3.59(A.P.10.86)m 氾濫発生水位まで あと1.08m
荏原調節池上流水位観測所[品川区]
氾濫危険水位6.98(A.P.4.47)m 氾濫発生水位7.93(A.P.5.42)m
実況 4.28(A.P.1.77)m 氾濫発生水位まで あと3.65m
予想 6.05(A.P.3.54)m 氾濫発生水位まで あと1.88m
今後、これらの基準点において水位上昇の危険があるので、注視して下さい。
垂直避難についてお伝えします。
垂直避難とは今いる建物や周りの道路がすでに浸水しているなどで、外に出て近くの避難所や頑丈な建物に避難することが難しい場合、命を守る行動として有効な避難方法です。
自宅やマンションの2階以上に避難して浸水被害などから身を守ってください。
また、自宅の近くに崖がある人は崖から1番離れた部屋に避難することも有効です。
まだ道路が歩けるぐらい浸水している場合でも、マンホールの蓋が外れていて穴になっていたり、木などが流されてくる可能性があります。
夜間で外の状況が把握できなかったり、また急に水位が上がることもあるので、状況に応じて無理に移動せず、垂直避難を行ってください。