秋田市でオーダーメードの木工家具やオリジナルの雑貨類を製作する工房を営む夫婦の思いに迫ります。
木と樹脂で作られた壁掛け時計。何層にも重ねられた樹脂は宇宙のような奥深さも感じられます。
秋田杉と透明な樹脂を使ったイヤリングやネックレスは、シンプルでありながら存在感抜群です。
オリジナルの雑貨類や木工家具を手作業で製作している秋田市の工房「Orange County woodworks(オレンジ カウンティ ウッドワークス)」。営むのは熊地洋佑さん、梨紗さん夫妻です。
自宅の敷地内にある小屋を改装して2021年にオープン。家具などをオーダーメードで受け付けているほか、雑貨類はイベント会場などに店を出して販売しています。また、2025年7月からは由利本荘市の道の駅岩城「アキタウミヨコ」で商品の取り扱いが始まりました。
この日は依頼があったテーブルを製作していました。工房設立のきっかけは、趣味のもの作りからでした。
Orange County woodworks・熊地梨紗さん:
「もともと主人と私はもの作りが好きだったが、知人に頼まれたテレビボードを作ったのをきっかけに木工を仕事にしたいという話になり、独学で勉強し始めた」
デザインは2人で相談して決めることが多いですが、客のニーズに沿ってオリジナルなものにもこだわっています。
Orange County woodworks・熊地梨紗さん:
「ワンアンドオンリーをコンセプトにして、客から『こんなものを作れる?』『こんなものがほしい』という依頼が多いので、客と相談しながら一緒にデザインを考えていくことが多い」
「若い人にも木工に興味をもってもらいたい」と、熊地さんは木材と樹脂を組み合わせて新しいデザインを考えています。木だけではなく、異なる素材を組み合わせることで同じものはできない面白さもあると話します。
Orange County woodworks・熊地梨紗さん:
「木工と樹脂を入れたアートなデザインのものだと、結構興味のある人もいて、そういう人に届けていきたい思いもあるし、同じものをずっと作っていると買う側にも飽きられてしまうこともあるので、新しいデザインをどんどん生み出していきたい」
秋田杉を使ったネックレスやイヤリングなど「秋田のお土産も作っていきたい」と話す熊地さん。工房設立5年目は、アイデア豊富に幅広く挑戦していきます。
Orange County woodworks・熊地梨紗さん:
「今後も新しいものを2人で作り続けていきたいし、1人でも多くの人にOrange County woodworksを知ってほしい」