2023年から24年にかけ、スケートボードによる迷惑行為が問題となっていた新潟駅周辺。今、治安の悪化が問題となっている。新潟の玄関口である新潟駅で何が起きているのか現地を取材した。
新潟駅周辺の治安悪化!?若者が集まり喫煙・飲酒…傷害事件も
新潟駅南口の駅前広場。ここに多くの警察官などの姿がみられた。

その理由について、新潟警察署の倉石浩之署長は「今年に入り、少年のいしゅう・飲酒・喫煙・集団による暴行・傷害事件、また新潟駅構内、または周辺施設内において盗撮・不同意わいせつ等が多発している」と明かす。
実は今、新潟駅周辺の治安の悪化が大きな問題となっている。25年4月から6月末までに新潟駅周辺に関する110番の件数は、24年の同じ時期に比べ60件近く増えている。

この新潟駅周辺では、23年から24年にかけ、スケートボードによる迷惑行為が問題となり、新潟市が条例を改正し、取り締まりを強化していた場所。
しかし今、新潟駅南口広場では夜に少年少女の複数のグループが集まり、喫煙や飲酒・集団での万引き・傷害事件を引き起こしているのだ。
駅を利用する人からは「今まで治安はよかったほうだと思っていたので、急にこういう事件とか多くなると怖いなという気持ちは多くある」「楽しいのならいいけど、バイクに乗ったり、家出少年のような人が来ているのはよくない。取り締まるべき」などの声が聞かれた。
夜はものものしい雰囲気に…犯罪抑止へ警察による警戒続く
その広場には夜になると、いたるところに赤色灯が…ものものしい雰囲気で警察官が警戒にあたっている。

7月に入ってからは、トラブルを仲裁しようとした警察官を押した男子中学生が公務執行妨害の疑いで、さらにはベンチで休む面識のない男性を殴った男子高校生が傷害の疑いで逮捕される事件も発生。
このため、7月25日には警察や新潟市などが連携し、駅構内や周辺を中心に集中警戒を行った。

横浜市から来た人は「夜なのに結構いるんだなと。その若い人は、警察が来るとわーっと、どこかに行ったり」とこうした様子を異常な光景として見ているようだ。
倉石署長は「この新潟駅が新潟県の玄関口でもあるので、ここでの犯罪抑止対策が他の警察署にもつながってくるし、県でいえば、安心して暮らせる安全な新潟の実現のためにつながっていくと思っているので、今後も警戒を継続的に実施していきたい」と話した。
若者はなぜ新潟駅に集うのか…学校が夏休みに入った今、警察による警戒が続いている。
(NST新潟総合テレビ)