自衛隊とアメリカ軍による共同訓練・レゾリュート・ドラゴンが石垣島で18日から行われるのを前に日米の司令官が抑止力の重要性を強調しました。
9月11日から沖縄や九州などで行われている日米共同訓練レゾリュート・ドラゴンは、陸上自衛隊や海上自衛隊が1万4000人アメリカ軍から海兵隊や空軍など5000人が参加し、過去最大規模となっています。
石垣駐屯地では17日、訓練で使用するアメリカ海兵隊の新たな地対艦ミサイルシステム「ネメシス」や、ドローンなどに対処する短距離地対空システム「マディス」などが展示されました。
石垣島では18日から、日米の装備品を連携させた実動戦闘訓練を展開しますが、実弾の発射は行わないとしています。
陸上自衛隊の鳥海誠司 陸将とアメリカ軍のロジャー・ターナー四軍調整官は共同会見を開き、抑止力の重要性と訓練の意義を強調しました。
陸上自衛隊の鳥海誠司陸将:
本訓練で得た成果をもとに陸上自衛隊の領域横断作戦CDOと米海兵隊の機動展開前進基地作戦EABOとの連携についてさらに具体化進化をさせていきたい
米軍ロジャー・ターナ四軍調整官:
私たちは潜在的な敵に対し、対艦作戦、海上対処能力などの訓練を行う。日米同盟は、地域の安全保障への挑戦に対応する準備ができており、強力で、準備万端である
いっぽう、石垣駐屯地前では、訓練に反対する市民が抗議の声を挙げました。
抗議する市民:
私たち住民にこそ説明が必要だと思っています。ただちに止めて帰ってほしい海兵隊もそして派遣されてきた自衛隊員の皆さんもすぐ帰ってください。私たちの島を戦場にすることはやめてください
日米共同訓練は石垣島のほか与那国島などでも行われ、9月25日まで予定されています。