20歳の男と16歳の少年が危険運転致傷などの容疑で逮捕された。2025年5月に神奈川県の一般道を時速100km超で”レース”と称し暴走し、赤信号を無視し車と衝突後に逃走した疑いだ。少年は容疑を認め、男は否認している。警察は”レース”に関与したとみられる他の8人についても、捜査を進めている。
”レース”中に起こしたひき逃げの瞬間…ドライブレコーダーに映る
神奈川・鎌倉警察署で16日、カメラが捉えたのは、車内でうつむく男の姿。

16歳の少年とともに、危険運転致傷などの疑いで逮捕された渡辺慈英容疑者(20)だ。
16歳の少年は、「仲間と車のレースをしていた」と話している。
渡辺容疑者らは2025年5月、神奈川県内の一般道で100㎞以上ものスピードを出し、”レース”と称した暴走行為に及んだ。
さらに、”レース”中に起こしたひき逃げの瞬間がドライブレコーダーに記録されていた。

無免許の16歳の少年が運転する車が猛スピードで赤信号の交差点に進入し、左側から来た車と衝突した。
撮影者は「ブレーキを踏む感じもなく、時速約80kmは出ていたか。かなりの衝撃」と当時の状況を語った。

車は衝突した後、信号待ちをしていた別の車にもぶつかった。この事故で3人がけがをした。
ところが、ぶつけた車の中にいた男女6人は車を乗り捨て逃走していた。
渡辺容疑者らは、神奈川県内の道路をレース場に見立て、危険運転を繰り返していたという。
「無免許で車を運転していない」容疑を否認
厚木市から大和市を”第1レース”、大和市から藤沢市までを”第2レース”、そして、事故は藤沢市から大和市へと向かう”第3レース”の途中で起きた。

警察が防犯カメラを確認した範囲では、容疑者らの運転していた車が赤信号で止まることは、1度もなかったという。
警察によると、事故を起こした車を運転していた16歳の少年は容疑を認めているというが、もう1台を運転していた渡辺容疑者は容疑を否認しているという。
渡辺容疑者は、「無免許で車を運転していませんし、事故は俺がやったわけではないので、全く関係ありません」と供述している。
警察は、”レース”に参加していたとみられる他の8人についても捜査を進める方針だ。
(「イット!」9月17日放送より)