かんきつ類やモモなどの果物に寄生し、果物を腐らせるなどして被害を与える重要病害虫、「ミカンコミバエ」が県内で4年ぶりに見つかったとして、県は防除作業に乗り出しています。

ミカンコミバエは、中国や東南アジア、ハワイなどに生息している虫で、卵を果物に植え付けることで、幼虫が果実を食い荒らし被害を与える、「重要病害虫」です。
長崎県で確認されたことに伴い、有田町に先月から設置されていた調査用トラップ14基のうち1つに、ミカンコミバエ1匹がかかっていたことが確認されました。
県は初動防除として、調査用トラップを増設して発生状況を把握することや、ミカンコミバエが寄生する可能性がある果実を採集することで、幼虫の寄生状況の調査を行うとしています。

農林水産省によりますと、ミカンコミバエは、1919年に沖縄県で国内で初めて発見され、その後、1986年までの18年でおよそ50億円をかけて根絶に成功していました。一方、台風等などの強風に乗って、東アジア、東南アジア等から毎年数頭〜数十頭程度が飛来していることが確認されています。

画像提供:農林水産省 植物防疫所

サガテレビ
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