地域の「足」を守る新たな取り組みです。
出雲市と電子部品メーカー出雲村田製作所が連携、地域の交通をめぐる課題の解決に向けた取り組みをスタートさせます。
取り組みを始めるのは出雲市と出雲市の電子部品メーカー出雲村田製作所です。
出雲市役所で連携協定を結びました。
出雲村田製作所が本社を置く出雲市斐川町では路線バスの運行がなく、交通手段が限られるのに加え、出雲村田製作所で通勤に約2000台のマイカーが使用されるなど、ラッシュ時の道路の混雑緩和も課題となっています。
協定はこうした地域の公共交通の課題を解決するのが目的で、今年度中に住民も利用できる通勤バスや出雲空港や出雲市駅と出雲村田製作所がある工業団地を結ぶバスの運行を始め、来年度、定額・乗り合い型の新たな交通サービスの導入を目指します。
バスの運行経費を国の補助金と運賃収入で賄い、その収益を新しい交通サービスの運営に充てる計画で、市は「村田」の通勤需要を取り込むことで、採算性の向上が期待できるとしています。
出雲村田製作所・谷口育男代表取締役社長:
「ほんとに地域の皆さんあってこその出雲村田製作所と思っておりますので、皆さんがより長い目でみて将来に渡って使っていただけるようなそういう取り組みにしていきたいと思っております」
市と出雲村田製作所は今後、具体的な路線や運賃、実証実験の日程などについて検討することにしています。