◆教員の竹島さんは7月に硫黄島(小笠原諸島)の遺骨収集に参加
戦後80年。戦没者の遺骨収集に参加した45歳の教員が、9月12日に岡山市で、中学生に戦争と平和を考えてもらう特別授業を行いました。
(操南中学校 竹島潤さん)
「80年も待たせて申し訳ないという気持ち無事に輸送機で必ず本土に一緒に戻ろうとずっと心で思っていた」
岡山市中区の操南中学校の生徒に語るのは、この学校で教鞭をとる竹島潤さん45歳です。親族が太平洋戦争で戦死していたことを知り、2025年7月、旧日本軍とアメリカ軍の激戦地、小笠原諸島の硫黄島で遺骨収集に参加しました。
◆2万人以上が犠牲になった硫黄島にはいまも古里に戻れない遺骨が残る
1945年2月から3月の戦闘で、旧日本軍だけでも2万人以上が犠牲となり、未だに古里に戻れない遺骨が多く残っています。
(操南中学校 竹島潤さん)
「今の時代に生きている私たちはバトンを受け継いでいる。戦争はもうしないでほしい。平和や命を大事にしてほしいというメッセージをバトンでつないでいる。それを次につなぐという責任やミッションを持っていると考えている」
45歳の教師から中学生への平和のメッセージ。戦後80年のつなぐ約束です。
◆生徒たちは11月に被爆地・広島も訪問へ
(生徒)
「海外ではまだ戦争が続いていて日本にはないだけでまだ平和ではないので私たちが平和をつないでいくべきだと思う」
生徒は、11月に80年前原子爆弾が落とされた広島も訪問し、自分の目や耳を通して戦争と平和を考えることにしています。