12日夜、宮城県富谷市の住宅街で60代の男性がクマに襲われけがをしました。
警察などによりますと12日午後8時40分ごろ、富谷市富谷新町にある御所橋の近くで、歩道を歩いていた60代の男性が体長およそ1.5メートルのクマに突然、襲われました。
記者リポート「クマが出たという一報を受け、住宅街には緊張が走っています。一夜明けたきょう、周辺ではパトカーが巡回するなど警戒が続いています」
目撃した人が警察と消防に通報し、男性は仙台市内の病院に運ばれました。男性は頭や顔、上半身などを複数ひっかかれ出血しましたが、意識があり命に別条はないということです。
男性は「買い物に行く途中で突然、背後から襲われた」と話しているということです。
現場は、富谷市役所から西におよそ500メートルの住宅街で、周辺には小学校や幼稚園、商業施設などもあります。
クマは男性を襲ったあと、川のある西の方へ逃げていったということです。
近くの住民
「危険ですよね、相手はクマなので」
「ここで生まれ育って、まさか家の前にクマという感じですね」
「まさかここに出るとは思わなかった。山の方ではたまにあるんですよ」
クマによる人身被害は今年、宮城県内で初めてです。