14日に行われる「ピース文化祭」の開会式にあわせて、12日から天皇皇后両陛下と愛子さまが長崎を訪問される。12日にはお出迎えの行事「提灯奉迎」が予定されていて、準備が進められている。
天皇皇后両陛下と愛子さまを「提灯」でお迎え
沖縄や広島に続く「慰霊の旅」の締めくくりとなる長崎訪問。

ご一家の訪問を歓迎しようと、9月7日、長崎市上西山町の県神社庁では関係者が準備を進めていた。

白い提灯の中にろうそく代わりの電池灯を入れ、ひとつひとつ組み立てていた。

6月に広島市でも行われた「提灯奉迎」。宿泊先の近くに市民が集まり、提灯を上下左右に揺らして歓迎の気持ちを表すものだ。

提灯奉迎は通例、紅白の提灯で行うことが多いという。

天皇皇后両陛下長崎県行幸啓奉迎実行委員会の森拓二郎会長は「今年は沖縄も、また広島も被爆80年、終戦80年という慰霊の行幸啓の意味もあるので、平和への祈りも込めて白い提灯でお迎えするということにしている」と話す。
長崎市内で提灯奉迎が行われるのは1990年以来、35年ぶりとなる。
12日午後6時から県庁と県警本部にある広場で実施
場所は、長崎県庁と県警本部にある広場だ。

ここからお泊所のホテルに向かって提灯を掲げると、天皇皇后両陛下、そして愛子さまが同じように提灯を振って応えてくださるということだ。

提灯奉迎は無料で参加することができる。約5500人の来場を想定している。
12日午後4時から受付開始。予約はいらないが、手荷物検査が実施される。

セレモニーは長崎市の県庁駐車場屋上広場で午後6時から始まり、県内出身の草野仁さんが司会を務め、長崎盆踊りや海上自衛隊佐世保音楽隊による演奏が披露される。

両陛下と愛子さまの答礼は午後7時ごろの予定だ。
(テレビ長崎)