酒田市に拠点を置くバレーボールSVリーグの「アランマーレ山形」は、来シーズンから本拠地を秋田県に移す。12日、本拠地の移転について秋田県で会見を開いた。
(アランマーレ事業部 事業部長 米田大介氏)
「本拠地、活動拠点を山形県より秋田県に移転する旨をSVリーグに申請し、9月10日の理事会において承認されたことをご報告申し上げます」
アランマーレ山形は酒田市を拠点に2015年に設立。昨シーズンからは国内トップのSVリーグに参戦していた。
本拠地の移転の理由についてはスポーツビジネスの拡大など総合的な判断としたが、酒田市に残るための大きな壁となっていたのがトップリーグ参戦の条件となるアリーナ確保の目途が立たなかったこと。
SVリーグでは2030年以降「5000人以上が収容できるアリーナ」がライセンス取得の条件の一つとなるが確保の目途は立たなかった。
(アランマーレ事業部 アランマーレ山形GM 西尾博樹氏)
「山形でこのまま継続してやるとなると、もう一つワンランク降格して残るしかない。ここまで本当に苦労をしてきた。その中で勝ち取ったSVのライセンス。これは絶対に捨てられない」
秋田県では収容5000人以上の新たな県立体育館の整備が進められていて、2030年以降、チームのメインアリーナになる見込み。
来シーズンからは、本拠地が秋田県の秋田市と潟上市に。
移転に伴う新たなチーム名は検討中としている。
酒田市は生誕の地、マザータウンという扱いとなり、一部ホームゲームの開催やジュニアチームの運営を続けていくとしている。
アランマーレは来月開幕する「今シーズン」については、これまで通り県内を本拠地として戦う。