一部廃線の方針が示されている富山地方鉄道の本線について、新田知事は路線を残したいと存続させる意欲を示したものの、沿線自治体の状況が異なっている現状を踏まえ、慎重に考える必要があるとの認識を示しました。

これは12日開かれた県議会一般質問で川上浩議員の質問に新田知事が答えたものです。

川上議員は、廃線方針となっている滑川・宇奈月温泉間は黒部峡谷鉄道や宇奈月温泉、さらには県が計画している黒部宇奈月キャニオンルートにつながる重要な観光路線であるとして、立山線同様に観光路線としての存続を検討すべきと路線の存続を訴えました。

これに対し、新田知事は本線が存続されることは自身も願っているとしました。

そのうえで、本線は通勤や通学の利用者が多く、立山線とは利用実態が異なっているため、利用促進策は多様に考えられるとし、また、沿線の自治体の支援に向けた状況や考え方が微妙に違うと感じていることも指摘し、時間をかけて考えていくとの見解を示しました。

*新田知事
「それぞれの市の状況も考え方も微妙に違うことがこれまで話していて感じている。鉄道線を残したい気持ちはあるが残し方についてはもう少し慎重に考えていく必要がある」

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。