県美術館で開催されている『ポップ・アート 時代を変えた4人』。
2回にわたって展覧会の見どころを紹介します。
初回はポップ・アートの巨匠、アンディ・ウォーホルなど4人のアーティストの魅力に迫ります。
1960年代にアメリカを中心に流行した、ポップ・アート。
第二次世界大戦後の大量生産、大量消費の時代をシニカルに表現した絵画が特徴で、身近な商品や有名人を、文字通り、ポップな色使いで描いた作品が多く見られます。
ポップ・アートの代表的な画家のひとりが、ロイ・リキテンスタイン。
*富山県美術館学芸員 内藤和音さん
「コミックのようなドットが背景にあることや吹き出しの中の大きなセリフが特徴」
ポップ・アートの巨匠として知られるのがアンディ・ウォーホル。
*富山県美術館学芸員 内藤和音さん
「アンディ・ウォーホルは例えばスープの缶のパッケージを自分の作品の中に取り入れた。身近にある題材を大量に何枚もつくる、つまり、オリジナルがどこにあるかわからない。ラウシェンバーグは、1960年代のアメリカを象徴するような題材を、自分の作品の中に組み合わせた。ジャスパー・ジョーンズという作家もアメリカの国旗や標的(ターゲット)をモチーフに用いた。アメリカを象徴する題材を取り入れて自分の作品のスタイルとして確立した」
『ポップ・アート 時代を変えた4人』は、10月26日まで県美術館で開催されています。