9月9日は、救急医療への理解を深めることを目的として定められた救急の日です。この救急の日に合わせて、福井県内の消防本部に所属する若手の救命士や救急隊員を対象にした救命訓練が、永平寺町の福井大学附属病院で行われました。
       
救命訓練には、県内の消防本部に所属する20代から30代の救命士や救急隊員約30人が参加。3人1組で、通報を受けてから傷病者のもとに向かい、救急救命措置を行う手順を確認しました。
   
訓練はグループごとに想定を変えて行われました。このうち、高齢者施設の80代男性が食べ物を喉に詰まらせ、心肺が停止したとのシナリオを与えられたグループは、男性の口の中にチューブを入れて空気の通り道を作る訓練を実施。訓練を終えると、指導役の医師や救急救命士から的確な判断や連携が取れていたかなどの評価を受けました。
 
訓練にあたった救命士は「現場に活用できるところがたくさんあったので、今後の活動に生かしていきたい」と話していました。
  
この訓練は県が企画し、コロナ禍の中断を経て5年ぶりの開催となりました。
  
近年、救急車の出動件数は増加傾向にあり、適正な利用が求められいて、救急車を呼ぶべきかどうか判断に迷った場合は相談窓口の利用が呼び掛けられています。電話で#7119、小児の場合には#8000にかけると、看護師が状況を聞き取りアドバイスを行うということです。

福井テレビ
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