また、ネガティブな話を聞かされた後の、自分の心の持ち方も重要だ。
「聞き流すだけでなく、自分の心の中にもとどめないでください。相手へのネガティブなイメージが固まると態度に出てしまい、関係を悪くしてしまうことにもつながります」
チャットでは「寝落ち作戦」が有効
そして見落としがちなのが、コミュニケーションアプリなどでつながっている場合。
「(チャットで)送った画像や文章、スクリーンショットは誰かに転送されると思ってください。送る内容は『誰に見られてもいいことだけ』にするのが鉄則です。閲覧中心を心がけ、相手のチャットには安易に同調しないことが重要です」

トラブルに巻き込まれるのを避けたいなら、ちょっとしたテクニックが有効だ。
「うわさ話が始まりそうな予感がしたら『食事』『お風呂』などの理由で、チャットから離れることを伝えましょう。夜間なら、途中から既読をつけずに翌日『寝落ちしちゃった』と言って、おわびの連絡をするのも手です」
なかさとさんによれば、うわさ好きなママ友は厄介ではあるが、子供の遊び場、苦手な食べ物の克服法など、子育てに役立つポジティブな情報も知っていることも多いそうだ。
良くない話には加担せず、冷静に聞き流す姿勢でうまく接していきたい。
なかさと
ママ友トラブルのフォーラム「ママ友110番」主宰。ママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授しており、雑誌やウェブ媒体でアドバイスを伝えることも。マンツーマンによる丁寧なフォローアップのほかに、定期的に座談会を開くなど、開放的な場所を提供している。一児の母。
取材・文=黒木里奈