立憲民主党の野田代表は19日の記者会見で、国民民主党の玉木代表が2026年度予算案の成立に協力する考えを表明したことについて、「中身が出ていないのに、そこまで言ってしまったのは、完全与党化ではないか」と苦言を呈した。
自民党と国民民主党は18日、「年収の壁」の178万円への引き上げで合意。その後の会見で、玉木氏は2026年度予算案に合意内容が盛り込まれることを踏まえ、「成立に向けてしっかりと協力していきたい」と述べた。
野田氏は会見で、両党の年収の壁に関する合意について、「178万円まで近づける努力を1年間やってきたので、国民民主党が満足しているならば、評価しなければと思うが、あとは財源をどうするか、まだ課題が残っている」と指摘した。
その上で、2026年度予算案について「早期成立まで合意してしまうということは、それはいくらなんでも完全に与党ではないか」と強調した。
さらに、「自民党を補完する動きが各野党で出ている」と指摘し、「だからこそ高市政権との立ち位置の違いを明確にしながら、正面から向き合う政党がこれから重要になってくる」との認識を示した。
そして、「正面から向き合って対峙していく役割を、2026年しっかりと果たしていきたいと改めて決意した」と語った。